15分後‥‥雨が降り出した。
ポツポツ‥‥
空が‥暗い‥
ん?まずいんじゃない?
このままだとずぶ濡れになるんじゃない?
すかさずおっさんは引き換えしてくれた。
(というか、アジャーシさんに言われて引きかえした。じゃなかったら、おっさんはどこまでも漕いでっちゃいそうだった。)
それからはツールドフランスなみの競争劇が始まる。
なぜかって�
それはね、インド人だって雨に濡れずに家に帰りたいからだよ。
空が暗くなり湿った臭いが近づいてくれば、いくら感が鈍ったヒトという動物でも雨が近いということが分かる。
バイクを何台も追い越し追い越され、クラクションもブーブー鳴らされ‥‥
さらにはガイドのアジャーシさんの乗ったリキシャーまで無駄に追い越し‥‥
おっさん、張り切りすぎだ。
そうこうするうちに、とうとう雨が降ってきてしまった。
不安がる私と母。
おっさん「問題ない僕の車には屋根がついてるんだ」
みたいな事言って、後ろに畳まれてた屋根をガーっと上にかぶせた。
おっさん屋根壊れてるよ
それからは屋根の杭がいつ外れるか分からない恐怖と、湿っぽい空気とさらにガタガタな道に堪えつづけた。
何が問題ないだ。
全く問題なくはない。
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