H24.11.25 一つの尊い命がこの世界から消えました。
その命は、誰からも見守られることなく、
この世を去っていってしまいました。
その方には愛する一つの希望がありました。
同じ病気と闘った友人です。
その友人と彼の関係は、相思相愛としか言い表せません。
病める時も
苦しみも
喜びも
共に分かち合い
共に尊び
共に生きると誓った二人でした
病気の間の手が二人を別つまで、
二人は本当に生きる喜びをみんなに教えてくれました。
一人は根っからの明るい性格で、みんなの笑いをとり、少しでも辛そうなひとがいると、声をかけ、
顔を見て、にかっと笑う。そういう優しい人。
一人はそれを側で支えながら、その人が出来ない事をそっと陰でやってあげるような人でした。
社会の偏見と闘った二人でした。
精神病という病気が、まだ根強い偏見のもと、社会復帰をし、
社会生活を共に送ってきた二人。
私はそんな二人を近くで見守らせて頂く立場として、
こんな愛情が永遠に続くようにと、思わずにはいられませんでした。
25日の朝、ベットの横で冷たくなっている彼を見つけたのはスタッフでした。
皮肉にも、その日はもう一方が出かけていた日。
苦しかったのでしょうね。
助けを呼びたかったのでしょうね。
その方は、相方の部屋のベットの真横で、
胸を押さえながら、
そのまま冷たくなっていたのです。
最後の最後まで相方の側に居たかった彼の気持ちを思うと、
やるせない気持ちでいっぱいになります。
支援者として感情移入はしてはいけないのでしょうが、
もう一方の気持ちを思うと、胸が苦しい…
家族の愛情の薄いその方を想い、
思い切り喪にふくそうと思います。
私も、その方を忘れません。
どうか、天国で安らかに。
偏見の無い世界で、羽を伸ばして下さい。
もし来世があるのなら、どうか、もう、病気と闘わなくても良い身体で、
大切な人と共に幸せに暮らせる事を祈ります。
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